とりちらかったもろもろの言葉たち

ちょっと大きめのつぶやきにすぎない戯言をとりあえず書いてみました

月別アーカイブ: 10月 2020

某社からもらったアレを分解してみた

4月に某社社長が就任してご挨拶状として配っていたのが結構面白そうだったのでバラしてみようと思って早数カ月。今日は一日雨だったのでまあちょっといい機会だと思って取り組んでみた。

ご挨拶状はコレ。

某社とか言っていたが、もう明らかにSAPジャパンであることが丸わかりだ。これを開くと、

画面に電源が入り、メッセージが動画で表示される。ちなみに下の部分にUSBのmicro-B端子があり、ここで充電ができるようだ。

推測すると、光センサーか磁気センサーがスイッチになっていて、マイコンが起動すると自動的に動画を再生する仕組みになっているのだろう。汎用性の高いマイコンボードを使っていたりすると、後々なにかの役に立つかもしれない。動画の再生なんで、まあそれなりの性能は必要なのでは?という期待もある。

あとたぶん充電池としてLi-Poがついていて、液晶パネルのコントローラーがついているのは確定だ。制御ボタンはタクトスイッチがそこに置いてあるパターンだろう。それこそラズパイとかArduinoとかであれば用途は広がるが、この厚さだとまんまそれ、ということはありえないのでそこまで期待はしていない。

というわけでガワをはがしてみた。

まあ概ね予想通りの構成。そりゃそうだ。スピーカーも付いているよな。さてボードは何だろうとクッションを剥がしてみると、

謎の赤外線体温計の説明書が出てきた。適当にもほどがあるというべきか、それとも「どうせこんなところ誰も見やしないのだから余った同一スペックの紙を使えばいい」という合理性を褒めるべきか。

で、まあボードである。

むーん。iPhoneの写真だとhynixのチップ以外よくわからない。HY50U5616はFlashメモリーか?この写真だとわかりにくいが、hynixのチップの下のテープは液晶とつながったケーブルの保護用なので、位置的にはLCDコントローラーかもという気もする。

と思ったらこっちはMicronか。型番で引くとこっちがフラッシュメモリーで確定。HynixはどうやらDRAMみたいだ。で、もうひとつがこれ。

うーむ。V100で検索してもNVIDIAしか出てこない。こいつがマイコンなのはほぼ間違いないと思うのだが。このリボンみたいなロゴはXかKか。もうちょっと調べてみよう。

(後日談)

Fbにこのプロセッサーの写真を投稿したら、某大学のセンセイが調べてくれた。こちらのマイコンのようだ。単にRISCとしか書いてないのでアーキテクチャーはよくわからない。イマドキならRISC-Vだろうけどちょっと古そうなので、MIPSあたりのアーキテクチャーを使ったパチもの系あたりだろうか。

用途は「DPF Player」や「Player application」とあるので、今回のような動画再生向けの組み込み用には適しているものなのだろう。