とりちらかったもろもろの言葉たち

ちょっと大きめのつぶやきにすぎない戯言をとりあえず書いてみました

月別アーカイブ: 12月 2010

青少年保護育成条例に関して思うこと

とりあえず、まとめておこう。

ボクのマイナーなTweet(こっちはさらにマイナーな存在だが)でも明らかなように、基本的に立場としては今回の改正案には反対の立場である。根底には、四の五の言っても条例などの法制度に基づいて表現を束縛するというのはよろしくないことだという思いがある。ただ単純に「表現の自由」を声高に主張するのは通じないというのは分からくはないが、表現者(ないしはそれに近い立場の人間)としては主張し続けなければいけないことなのだ。

 

いや、それ個人の問題ですから

この種の問題を見るたび、どれだけの因果関係が認められているというのだろうと疑問に思う。要するに、マンガやアニメで不適切な表現を見たから犯罪に走っても良しと考えた犯罪者がナンボいるのか、ということだ。だって、相関関係はないでしょ。

犯罪に走らないとしても、親として見せたくないコンテンツ、というのは確かにある。あるが、そういったコンテンツを見てドキドキするのもある程度は成長においては必要じゃないかとも思う。確かに私たちのころよりも、その種のコンテンツは簡単に手に入るようになっているとは思う。だが簡単に手に入ることが問題だったら、まずはレンタルビデオとかもっと規制されるべきじゃねぇの?と思う。ゾーニングしているからOK、というならマンガでも同等でしょ。ゾーニング自体は前からしているわけだから、それでは不十分というのが規制論者の立場であって、だったらその規制が不十分という論拠を示さなければならないはずだ。だが、どうもそういった議論は聞こえてこないような気がする。出版社側からすると、一方的に議論を打ち切ったのは都側の方だというらしいし。

 

ここまで不明確でいいのか

今回の条例改正において、最大の問題は規制の範囲が明確でないこと。例えば現在Jコミで話題となっている「ラブひな」のような、ちょっとH系ラブコメの類は確実にアウトに成り得る。この種のマンガでありがちな主人公がついつい触ってしまったり、着替えや風呂を覗いてしまう行為は、「痴漢行為や覗き行為を不当に賛美する表現」と解釈し得るからだ。下手すればあだち充マンガで必ず描かれる、「パンティが見えて『ムフ』」なんていうシーンだって、覗き行為を賛美していると評価し得る。

要するに性行為そのものを描いていれば、あの条文からするとすべて絡めとることができる。なぜなら、何と以て「不当に賛美」しているかの基準が明確でないからだ。さらに性行為を示唆する表現をしていたとしても、「不当に賛美」というあいまいな表現だから、引っ掛けることは可能だ。この基準は、「知事が決める」ことになっている。

実はこの点についてはそんなに心配はしていない。本当にそこまで拡大解釈をするかというと、おそらくは誰もやらない。というか、そのようなことをする状況になったら、もはやマンガ以外のさまざまな表現が制約され、検閲されている時代になっているだろう。イシハラ以上の異常な知事が選出される可能性はゼロではないが、高くはない。

あと、システマチックな制約を定義することが難しい、ということも挙げられる。うかつにやると、却って表現の幅を狭めることになるし、「全編の●%以下にしなければいけない」などと定義されるのも困るだろう。ただ、こんな曖昧な制約を追加する意味は一体なんなのかがよく分からない。逆に言えば、「じゃあ今までと何が違うのか」なんだ結局。要するに、推進派が規制したいのはいったいどんなコンテンツなんだ?

 

ゾーニングだったらいいのか?

今回の規制がゾーニングだから大した問題ではない、という論は的外れだろう。現状ではマンガの場合、連載→単行本化という道筋を採らざるを得ない。したがって、ある雑誌に掲載されているマンガは、すべてゾーニング対象外でなければならなくなる。従って、ゾーニング非対象の雑誌に連載しているマンガは、ゾーニング対象にすべきと判定されたら打ち切り宣告なわけだ。実際、そのようにして打ち切られたマンガもあるようだ。

 

なぜ小説は排除しないのか?

いや、別に範囲を小説に広げるべきだと思っているわけではない。単に疑問なのだ。

そういえば、そもそもエロ小説はゾーニングの対象にすらなっていない。あたかも「この種の表現に影響を受けて犯罪に走るような人間は、小説などという高尚な(!)ものは読まない」と思っているようだ。おそらくそれは違う。

イメージを作る上で、小説であれば近隣の誰でも思い浮かべることができる。そう思うとむしろ小説の方が恐ろしくないか?という気がする。映像化されていれば、多少なりともそれに引っ張られるので、いきなり隣人が変貌を遂げるということはないような気がする。じゃあ2次元そっくりの娘がいたらジャストミートしちゃうという逆の面も無視できないのかもしれないが。

むしろ、文字で書いてある方がマニュアルとしての利用価値は高いのではないか、という疑問さえある。

Twitterなどでよく見かける賛成論では、どうやら「それを読んだことで傷つく人がいる」という主張だが、正直私は「誰も傷つけることのできな い表現なんて、存在価値がない」と思う。「ノルウェイの森」だって、恋人との死別のしかたによってはどんだけ傷つく人がいるか分かりはしない。もっともこ んなことは表現者自身が言ってはならないだろう。反感を買うだけだから。

イーモバイルから新しいルーター。つかスマホじゃん?

通信コストの最適化を検討している。今はとりあえず無料期間のWiMAXに集中させているが、問題は来月以降どうするかだ。

基本的には一つのデータ通信契約に集中させることがポイント。だからルータータイプが必要となる。候補としては、

  • 各種MVNOを含めWiMAX
  • イーモバイル
  • NTTドコモ
  • 日本通信
  • au
  • MiFi

といったあたりか。エリアの広さでいったらNTTドコモまたはそのMVNOである日本通信とMiFiが候補になるが、日本通信やMiFiは帯域が制約されているから今ひとつ。エリアに関しては、通常の利用範囲であれば、正直なところ都内在住+都内通勤の自分にとってはWiMAXで十分という気がする。で、旅行に行く場合などにドコモ網につながるヤツをオプション的に使えるというのが理想的じゃないかな。

で、通信価格をまとめてみようと思う。面倒なので余計なキャンペーンとかはとりあえず横においとく。

WiMAX:4480(月額固定)、3880(1年契約、月額固定)、380~4980(2段階定額)

イーモバイル:4280(2年契約、月額固定)、280~4680(2年回約、2段階定額)

NTTドコモ:1000~5985円/9765円(2年契約、2段階定額。最初の1年のみ割り引き)+500~600円(プロバイダー料金)

日本通信:2980円(bmobileU300、bmicroSIMU300)、5280円(bmicroSIM、iOS専用)

au:1680~5460(2年契約、auケータイ併用)

MiFi:3990円(1年契約、VoIP、動画、FTP不可)

こうして見ると、やはりWiMAXを1年契約で3880円で使うというのが現実的かな。さらにSIMフリーのルーターを何とか手に入れられれば、日本通信を1カ月単位で使うというのが今の行動パターンには合致している気がする。

WiMAXは2800円とか4800円でルーターが手に入れやすいというのも魅力だ。緊急避難用にSIMフリーのルーターはあってもいいが、常時使わないなら2万円出すのはキツイなぁ。