とりちらかったもろもろの言葉たち

ちょっと大きめのつぶやきにすぎない戯言をとりあえず書いてみました

月別アーカイブ: 2月 2011

Pogoplug評価記事が全然書ききれなかったので

Pogoplugが日本で発売になった。某雑誌でも記事を書いたけど、ちょっと1ページ程度ではとても書ききれない。結構面白いよ、これ。

で、まあ世間一般に流布している情報で何か間違っているとか、あまり公開されていないことを少し書いておこう。

  • 販売はソフトバンク。というか、流通経路としてソフトバンクが噛んでいるというだけ。普通のパッケージソフトの流通と同じこと。ただ今回日本国内のインフラを作るにあたって、ソフトバンクがネットワーク事業者として協力しているので発表会なんかにも顔を出している。「ソフバンが売るから云々」というのはちょいと筋違いの話。
  • スピードにかんして、並行輸入品はどうしても遅くなる。というのも、現状では販売SKUによってどこの国のサーバーを使うかを決めているため。USサーバー経由だと70Mバイトのファイルを送るのに2時間くらいかかって話にならない感じだったが、日本サーバーを経由させるようになったらWiMAXで概ね1Gbps程度の速度で送れた。これならまあ使えるだろう。サポートにコンタクトすれば経由するサーバーは変えてくれる。Geolocation情報に基づいて経由サーバーを変える計画はあるらしい。
  • DLNAサーバー機能はちょっと謎がある。我が家の日立製テレビだとうまく再生できない。DLNAを有効にするには設定が必要だが、それでDLNAサーバーとして見えるようになった。しかし格納してあるファイルがうまく再生できない。同じファイルをMacのDLNAサーバーから送ると再生できるので、単純にファイル形式の問題とは言い難い。
  • 2台のPogoplugがあると、自動バックアップが可能。これをうまく使えば、遅いアップリンクの回線でも速い回線に置いたPogoplugと組み合わせて使える。つまり外出先からは速い回線に置いたPogoplugにアクセスする。LAN経由からは遅い方でOK。で、寝てる間に勝手にバックアップしてもらうということ。
  • iPhoneの専用アプリから使える点も面白い。ただビジネス用途というか、Dropboxの代わりに使うなら、もう少し他のアプリケーションとの連携機能がほしい。例えばPogoplugに登録したPDFファイルを見て、それをneu.annotateのような編集ソフトにはき出して書き換える。できればそれをPogoplugに戻せたりすると完璧だが、Dropboxでもできてないからそこはいいとすべきだろう。
  • もちろん「これくらいならバッファローのLinkStationでいいじゃん」という意見は成り立つ。おそらくLAN環境でのアクセスはLinkStationの方が高速だろう。DLNAサーバーにもなるし。ただファイルシステムとしてマウントしたり、iPhone/iPadから接続して音楽・ビデオサーバーとして使うならPogoplugの方が優れているような気がする。価格的にも2TBのNASを買うのと、2TBの外付けHDD+Pogoplugであまり変わらないし。